アレルギー性鼻炎 | お鼻の病気

アレルギー性鼻炎

アレルギー性鼻炎

症状と原因

風邪もひいていないのにくしゃみ、鼻水、鼻づまりが生じます。
この発作性再発性のくしゃみ、水性鼻漏、鼻閉がアレルギー性鼻炎の3主徴です。

症状がある特定の季節にだけ現れる季節性と1年中現れる通年性とがあります。

なぜこのような症状が起こるのかというと、アレルギー物質が鼻の中の粘膜にくっつくと、体が要らないものだと判断して、鼻水で洗い流そうとし、くしゃみで吹き飛ばそうとします。
さらに症状がひどくなると、鼻をつまらせて入ってこないようにしてしまうのです。

このような症状が過剰に起こる状態を「アレルギー性鼻炎」と呼んでいます。

原因となるアレルギー物質は、日本ではスギ花粉やヒノキ花粉、その他にはイネ科の花粉、ブタクサ花粉、ヒノキ花粉、ハウスダスト(ダニ)、イヌ・ネコの毛 等があります。
実はもっとも多いアレルギー物資はハウスダスト(ダニ)なのです。

治療方針

薬物療法

主に使用するのは内服薬やステロイド点鼻薬等で、最も一般的な治療方法です。
症状の程度によっては内服薬を数種類、使い分け適宜増減しながら処方します。

アレルゲン免疫療法

従来から実施されている皮下注射法によるアレルゲン免疫療法は当院では行っておりません。
有効な治療法になりつつある舌下免疫療法(舌の下にお薬を置き、1分間保持した後、飲み込んで行う免疫療法)については、診察及び適応を決めるアレルギー検査等を受けて頂きます。
検査の結果、適応があれば治療を開始して頂きます。
スギとダニが保険適応になっており、現在当院では両方実施しております。
実施期間は共に6月から11月です。
※スギは初回投与時の治療薬が不足している為、2024年度の開始は難しい状況です。

手術療法(サージトロン) / ※現在当院では行っておりません

薬物療法等で鼻づまりの改善がみられなかったり、強い鼻づまりがある場合には手術を行います。

この方法は外来手術で可能で、疼痛、出血等の合併症もほとんどみられません。
有効率は80%前後です。

アレルギー性鼻炎をコントロールしよう

画像(写真①)はアレルギー性鼻炎を発症された方のお鼻の中です。

※写真①

パンパンに腫れていることがわかります。

そして、治療を受けられて腫れがひいた状態の写真がこちら(写真②)です。

※写真②

これだけすき間を確保できれば、鼻で呼吸できそうですね。

しっかりと治療をすればこのように改善することができますし、症状が軽くなり、日常生活も楽に過ごすことができます。
体質が根本的に変わる訳ではないですが、薬や処置で「上手くコントロールができる」ようになると上記の治療後のお鼻の状態で常時過ごせるようになります。

長期間、アレルギー性鼻炎を患っていると少し改善しただけでも「良くなった!」と思いがちですが、しっかりとアレルギーの原因物質(アレルゲン)の対策を行い、治療を行えば、もっと良い状態にすることができます。
諦めずにしっかりと治療・対策を行いましょう!

疾患Q&A

アレルギー性鼻炎になられた際に浮かんでくる疑問や心配の数々・・・。
あいばクリニックでよくお受けするアレルギー性鼻炎に関しての質問をまとめてみました。

アレルギー性鼻炎と花粉症は違うのでしょうか?

花粉症はアレルギー性鼻炎の通年性と季節性に分けると季節性に分類されます。
一般的に花粉症はスギ花粉に対するアレルギー性鼻炎のことを指している場合が殆どです。
実は他にもイネ科やヒノキ等の花粉が沢山ありますので、年中を通していわゆる花粉症の患者さんはいらっしゃいます。

喘息とアレルギー性鼻炎は関係があるのでしょうか?

喘息もアレルギー性鼻炎どちらも体の中でアレルギー反応が起こって生じます。
近年、アレルギー性鼻炎の症状がひどくなると、喘息の発作も起こしやすいというデータも出てきているほど、喘息とアレルギー性鼻炎には密接な関係があります。
アレルギー性鼻炎を上手くコントロールすることで喘息症状や発作の回数を緩和できるので鼻症状のコントロールを行うことはとても重要です。

何歳からアレルギーの検査は可能ですか?

採血ができれば何歳からでも可能です。
しかし、小さなお子様であればアレルギー反応が出ない可能性もあります。

何歳からアレルギー性鼻炎になる可能性がありますか?

一般的に3歳以降の幼児からアレルギー性鼻炎を発症しやすくなると言われています。
しかし、最近ではもっと低年齢のお子様がアレルギー症状を起こしている例も報告されています。
実際には、小学生の学年が進むにつれて発症するお子様が増えてゆきます。

ステロイドの点鼻薬を長期間使用しても大丈夫なのでしょうか?

局所に使用する点鼻薬の場合は体内へほとんど吸収されないので、長期間使用してもあまり神経質になる必要はありません。
しかし、ステロイドの全身投与の場合は注意が必要です。
市販の血管収縮剤が入っている点鼻薬を長期間使用することはお勧めできません。
血管がうっ血し薬剤性鼻炎(鼻づまり)につながりますので控えるようにしてください。

診療時間

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