アマツ式吸引管を用いて「しっかり」お鼻を吸引致します。
鼻水は鼻の粘膜から分泌され、風邪やアレルギー症状が現れた時以外にも常に分泌されています。
私たちは鼻で呼吸をする時、空気と一緒に風邪のウィルスや細菌、花粉を吸いこんでいますが、鼻水がこれらを吸着し体の中に侵入させないようにしています。
しかし、吸着しきれず体の中に侵入した風邪のウィルスや、細菌が体の免疫によって退治されると、鼻水は白色や黄色に色が変化し粘度も高くなります。
鼻水の色はあまり気にされる必要はありません。
鼻水はあまりきれいでないものなので、それを放置しておくと色が濁ってくることは当たり前のことなのです。
そもそも最終的に鼻水を止めるのは自分の力なので、「鼻を通す」という良い環境を整えてあげることが最も重要です。
ですから鼻水をきれいに取ってあげるだけでお鼻の状態は随分改善されます。
そうすることで不必要な抗菌薬に頼らなくても済みますし、良い環境を整えれば自然と治ります。
治りかけて、また新しい風邪にかかってしまうことはよくありますので、少しでも良くなる兆候がみられれば過度に心配なさる必要はありません。
鼻水が溜まり、鼻が詰まってしまうといかに不快で苦しいかはおわかり頂けると思います。
ましてや自分で鼻のかめない乳幼児にとってはストレス以外の何ものでもありません。
鼻水は溜まっていれば、透明でも黄色っぽくても、サラサラでもネバネバでも種類に関わらず外に出してあげることが大切です。
鼻水を吸引しなかったり、鼻をかまないで放っておくと、鼻水にはたくさんのウィルスや細菌が含まれているので、耳に入ると中耳炎、副鼻腔に入ると副鼻腔炎を発症することがあります。
大人やお鼻をかむことができるお子さんは自分で対処ができますが、赤ちゃんやお鼻をかめないお子さんの場合、鼻水は必要に応じて適度に吸引することが必要です(手前をふきとるだけでは効果はあまりありません)。
たくさんのウィルスや細菌を含んだ鼻水を吸引することは風邪の悪化を抑えることができ、抗生物質を服用しなくても治りやすくなり、中耳炎や副鼻腔炎になりにくくなります。
あいばクリニックグループにおいて、中耳炎や副鼻腔炎、風邪の治療に関して最も重要視しているのがお鼻の処置、鼻水を「しっかり」吸引することです。
繰り返しになりますが、鼻を通す、ことにより良い環境を整えることがお鼻を治すにあたって最も重要だと考えています。
ですから、あいばクリニックでは、お鼻の奥の鼻水まで「しっかり」吸引することに力を入れています。
お鼻の処置に関して鼻水を吸引する吸引管は大きく分けて下記の3種類に分けることができます。
一般的にお鼻の吸引で使用されているのは①の金属製吸引管や②のオリーブ管です。
①の金属製吸引管は硬いので小さなお子様ですと暴れるとお鼻の粘膜を傷つけるおそれがありますので、小学生高学年以上に向いています。
②のオリーブ管はお鼻の前方の鼻水は確実に吸引できますが、これだけではお鼻の奥の鼻水はしっかりと吸引ができません。
そのため、あいばクリニックでは奥の鼻水を吸引するために③のアマツ式吸引管を使用しています。
アマツ式吸引管の特徴は先端がシリコン製で柔らかく、小さいお子さんでも安全にお鼻の奥の鼻水までしっかりと吸引できます。
アマツ式を使用してお鼻の吸引が終わったお子さんは大変すっきりした顔をされ、親御さんたちもお子さんの顔を見て喜ばれます。
そのため、あいばクリニックではお子さん自らがすすんでお鼻の処置に通う方が非常に多くいらっしゃいます。
大人の方でも鼻腔の狭い方は痛みに配慮して、積極的にアマツ式吸引管を用いて鼻の吸引を行っています。
毎日、耳鼻咽喉科に来院し、お鼻の吸引をして頂きたいのですが、時間的にも風邪をひいていれば体力的にも難しいこともあります。
そのようなお子様の場合はお家でお鼻をかんだり、市販の鼻水吸引器を使用して頂くことを推奨しています。
上手くお鼻がかめないお子さんのためにお鼻をかむ練習をご紹介します。
お風呂で毎日「フン!」と鼻から空気を出す練習を是非してみてください。
お風呂場ではお鼻が通りやすく、練習に最適です。
お母さんだけが頑張らず、お子様がお父さんと一緒にお風呂に入っているときに一緒に練習するなど、楽しみながら練習をしてもらうとコミュニケーションも深まって良いかも知れません。
しかし大前提として鼻が出ていない時にトレーにングをすることが大事ですので、お鼻がたくさん出ている、あるいは鼻が詰まっている状況ではまずは通院して頂いて鼻を吸引して溜まった鼻水を取り除くことをお勧めしています
お家で鼻をかんだり、鼻水吸引器を使用して頂いても鼻水が溜まったり、鼻が詰まるようであれば処置に通ってください。
当院ではお鼻の吸引処置にこだわって診療を行っています。
自分でお鼻をかんでも、あるいはご家庭での吸引を行っても、それでもお鼻の奥がつらいようであれば、上手に通院の上で(お気軽に)吸引処置を組み合わせて頂くのが良いでしょう。
そうすることで快適な生活を送ることができます。